松本さん

あまりのことに、言葉が出ない。

維新派の松本雄吉さんが死去。

まったく考えてもみなかった、いつかまたお会いすることだけを考えていた。

瀬戸内に来るきっかけになった、大きな大きな存在。

一度漆黒に塗りつぶされた世界から、自分の記憶のなかで鮮やかによみがえってきた、いつの頃からだったろう。

どんなにつらくても、しんどくても、
松本さんのつくる、あの世界に近づくまで、

いつか近づきたい。

4000本の丸太、ほとんど法規外に立ち上がる、巨大構造物。

まさしく、あれこそが夢。

壁を取り払うんだ、出来ない、という壁を。
何が邪魔をしてる?
それは世の中ではなく、君の頭の中ではないか。

いつも松本さんの記憶は飛び跳ね、声なき声は空から降ってきた。

松本さんのヂャンヂャンオペラは、サーカスではないけれど、

いつも松本さんの胸をかりて挑戦をしているような気持ちが、どこかにあった。

いつか、「見てください、私たちのつくるものを」と言えるときが来るまで…

そう思ってたのに

あまりのことに
本当に声が出ない。

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# by circusdo | 2016-06-19 19:59 | rapport

必然、それとも欲ばりな好奇心。

自分を欲張りだとは思わないけれど、最近はいくつかの分野のことを学ぶ必要があって、

それぞれに、極めるには一生かかること、しかも能力も必要だと思うので、
ものによっては「極める」ことまでは考えていない。
考えているものもある。

日本に現代サーカスの、本物の文化を産み、育てていく。
そんなとてつもないプロジェクトを中心軸に据えつつ、
フランスの大道芸祭の歴史を調べ、明らかにしていくこと、
瀬戸内の芸能の源流をさぐること、

それから、サーカス器具の制作に関わること…

それぞれに、理由と必然があって、やっている。
瀬戸内の芸能は、わかりやすい。どうしても惹きつけられてやまないから…
生き続けるなら、取り組むのだろう、と思う。
人間とは?その根底にある闇と光と、どうにもならないもの、救われたいと思う気持ち、感謝…それがなければ人間や文化は無いはずだから、この世に生まれた人間として、どうしても大切にしたい。

フランス大道芸祭の歴史やサーカス器具については…
それに手を付けること自体、不遜ではないかと思ってためらうのだけれど、
「やらなきゃいけない」理由がある。

しばらく周りを見ながら、誰かが強い気持ちで手を挙げたなら、別に自分がやらなくても良いかもと思う。
でも、ある時点で「自分がやらなきゃ」と思ったとき、覚悟する。

「サーカスに逢いたい」を書いたときも、まさにそう。
現代サーカスに出会って、たかだか3~4年の人間が専門書を書くなんて、まるっきり頭になかった。
専門家の方々に原稿を依頼し、自分は編集者、みたいに思って始めたプロジェクトだった。

けど、フランスで、日本で、他の国で、沢山の人に会って取材し、施設を訪ね歩き、文献や雑誌を見たり、もちろん公演を山のように見続け…てるうちに、周りから「あなたが書けばいいじゃない」、と言われ始める。
まさか!
そんなことできません…自分はまだまだ。

しかし、ふしぎなことに、そうやって周りと「自分で書いたら?」「いえいえ、まだそんな」と繰り返すうち、時間もたち、その間にもまだ取材し、本を読み…を続けているうち、ある瞬間に
「あれ?…か、こうかな…」

と思ったのである。
これも必然。

もちろん、未熟なことは間違いなく、手探りであった。
でも、あの時点で、他の人にはこれは書けないし、この行動もできない、という確信だけはあったから。

今やっていることも、いまの自分に自信は勿論、ないけれど、
やる、ときめて始めたことは確か。
私より、もっともっと、強い思いで深めて、進めてくれる人が現れるまで。

人間の可能性を、自分で人体実験してるみたいだな、と、いつも思う。

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# by circusdo | 2016-02-13 21:31 | 書きもの

個々の動きを、大きな流れに。

現状だいたいハッキリしているのは
都市(町)としては主に、高松、札幌・岩見沢・美唄、横浜、フランスのトゥールーズ広域圏。

コンテンツのキーワードとしては、
創作拠点、サーカス器具、技術講習などを通じての人材育成
大道芸(とくに造形物作家、ライブでアナログな映像との仕事)
日本の芸能の歴史と源流


香川では拠点づくり。
ずーっと言い続けてますが、動かないものをじっと待っていることは性に合わないし、もう止まってる場合じゃない。
だから、自分たちなりのスタートの仕方を考えています。(2月15日の「千と一夜」でプランをお話します☆)

高松での国際創作サーカスフェスティバルSETOラ・ピストでは、フランス国立大道芸創作センター「リュジーヌ」との共同創作をはじめる。
こちらは、自分がこの地に来てからずっと悶々と抱き続けている「芸能の源流」を、浄瑠璃人形、現地調査、フランス人(サーカスと音楽と文化人類学者)で表現してみようと思う。
たぶん、2年がかりくらいで仕上げる作品となる(2016年は創作の第一段階と中間発表)

そして、ヨーロッパ現代サーカスネットワーク「CIRCUS NEXT」とのコラボレイション。
フランスのみならず、ヨーロッパの他の国の若手アーティストやプロデューサーたちとも繋がれる、願ってもない機会である。

横浜は、パラトリエンナーレ。障がいとアート‥自分としては手探りの試行錯誤ながら、いろんな情報と経験を集めていき、明確なイメージで提案できたら良いと思う。

北海道は、サーカス教育や、スポーツと芸術を結びつける試みを、フランスの教育機関なり創作センターを共同で行いたいというイメージ。

これらは、それぞれ別の流れやパートナーを見つけても良いのだけれど、色々な人と話すうちに、ある程度すべて繋がった形で考えるのが現実的だし効率的だし、最大の成果が出るかも知れない、と思い始めた。

つまり、フランスのパートナーも、あちこち飛ばさずトゥールーズと近郊を含めた一帯。
そこにはフランスを代表する(いま最も人気のある)サーカス学校ル・リドがあるし、
国立大道芸創作センター「リュジーヌ」があり(いくつかのフランスを代表するカンパニーがそこを拠点にしていて、最も刺激的で先端的な創作をしていると言って良いだろう)、
サーカス創作練習施設「ラ・グレヌリー」があり、
しかも!
電車で1時間いけば、フランスで最も重要な現代サーカスフェスティバル「シルカ」を行う町、オーシュがある。

教育について聞きたければル・リド。
大道芸創作をコラボしたいならリュジーヌ。
現代サーカス創作ならラ・グレヌリー。
フェスティバルの大先輩、シルカがある。
他にも、トゥールーズには舞台芸能全般の活発な動きが溢れているのだ!
いま、自分が日本で抱えている企画は、日本津々浦々にちらばっているけれど、これなら連動して動くことが可能である。

今年から、このあたりの動きを始める。
いよいよです!

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「うざーい」、ところから、ものごとは始まるのだ(^ 0 ^)///

Fresh Circus #3 - Moving Borders !

I'll participate in one of the round tables...ASIA !

2年に一度の国際サーカスミーティング、「フレッシュ・サーカス」に参加するのは3回目。

毎回、フランス政府から、世界四十カ国100人近くの舞台関係者が招かれるわけですが、
まるっきりの個人で招聘されてるのはほとんど見たことがない。

ぶっちゃけ(^ 0 ^ )// !!
1回目の参加は直談判でした。
「え?現代サーカスですよね??私も参加したいです、現代サーカスの仕事誰よりもやってるつもりです!」

うざーい。

頼まれてないんです、誘われてないんです。
でも!!!この機会に自分が参加しないなんてありえないでしょう?という、わけわからん確信があった。

顔にタテ線入ってる相手の顔を直視しながら、最後にうなずいてくれるまで待つ。
目力!!!
・・・ではなく、多分捨て犬みたいな情けなーい顔だったのかも。

自信なんかなかったし、不安だったし。
自分はちいさいと思ってたし。

でも、サーカスに関してだけは、絶対に絶対にゆずれない。

・・・そしてなんだかんだ、3回目。

今回、初めて、ゲストスピーカーとして来て欲しい、というオファーを受けた。

なんかな、
こんなこと普通は喜ばないのかな。
劇場の人とかだったら、「忙しいのに」と思うくらいのことかもしれない。

でも、自分にとってはいっこいっこ、本当に素手でがけっぷちで、掴みとってきたものだから
全てが大事だし、本当にありがたくて、嬉しい。

はい!!

話してきます、なんでも。
いままでやってきたことも、いまやってることも、
これからのことも。

仲間をまた、作れるといいな。
サーカスの未来に!

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# by circusdo | 2016-01-21 20:21

UCHIKOにびっくり!

今朝は琴平のこんぴらさん(金刀比羅宮)参りと、日本最古の木造芝居小屋・金丸座を拝み…
大好きな三豊の荘内半島で船越八幡さんにもお参りし、

ついに来ました、UCHIKO!内子町!

前々から「内子座」が気になって仕方なかったので、正月だしなーんにもやってないのは承知の上、
やってきましたーー!
https://www.town.uchiko.ehime.jp/site/uchikoza/awaji.html


どーんと大通りに面していなくて、ちょっと奥まったところにあるのが奥ゆかしい。
中には入れなかったのですが、外観だけでも非常に趣がありますし、魅力的。

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ほとんど盗人のようにぐるーっと一週してギラギラした目で見てしまった☆

2月の公演は来たいものだ…と思って、そうだ、内子の町も見ておこうかな~なんて軽い気持ちで通りに出たら「歴史的景観保存地区」みたいな矢印があり、ほへ?

すでにこの辺りも十分歴史的景観が保存されてますけど~
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味わいあるし、児童館とか普通の店まで本当にクオリティが高い…
と思ったのだが!

その保存地区の矢印に導かれて角を曲がって坂道をのぼると…
なんだこりゃー!!と叫びたくなるほど美しく保存、改修された家、家、家…
内子っていったい、内子って一体…

内子は内子座だけじゃなかった!!

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…知ってる人にとっては「けっ!」と呆れられそうな感想ですが、要するに、
文化財がどーんと保存されていても、周囲は関係ない、そこだけ…
みたいな場合が大変多いと思うのですが、内子の場合感動したのは、

内子座がすごく見えないくらい、街のほかの風景と馴染んでる。
その中の一つ、つまり、街に溶け込んでいる、ということです。

ああ、この町では、自分たちの生活の中に内子座があり、公演も生活の中にあるんじゃないかな。
と、思ったのです。

とてもきれいな保存地区は、生活感があるかというとちょっと違うのですが、それにしても
どこか1軒きれいに保存すれば良いということではない。
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文化とはこういうことなのです、
暮らしの中にあるのです。

と、街が言っているような気がして。

1月1日のがらんとした街は、ジョルジョ・デ・キリコの形而上世界のような不思議感が漂っていたのですが、

来てみて良かった!
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# by circusdo | 2016-01-01 18:50 | rapport