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サーカス堂ふなんびゅる、瀬戸内サーカスファクトリーの活動紹介など


by circusdo
つい先週、第二回の私たちの国際創作サーカスフェスティバル「SETOラ・ピスト」を終えたのもつかの間…

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もう、年明けにはがっつり創作公演が待っています!

今度は、美術館がサーカス創作の舞台となります。
作品名は「サカイデマングローブ~berceau de la vie」。
舞台は、香川県坂出市の中心部にある、坂出市民美術館です。
www.setouchicircusfactory.com

館長がとてもユニークな方で(ご自身もアーティスト)、以前から、「現代サーカスで美術館を盛り上げたいんや!」と言ってくださっていました。
ありがたい、と思いながら、こんなに早く本格作品を作る機会をいただくとは、自分もついぞ思っていませんでした。

しかし本当になるのです!
坂出市民美術館は大きな美術館ではありません。こぢんまりとしてシンプルで、可愛らしい秘密の部屋のようです。
天井高は、高いところでも4.5m。サーカスをやるには、どう考えても低いのです。
もちろん、天井から重いモノ(人)を吊るなんてムリ。

では、どうしたら??

その時ひらめいたのは、「美術館なのだから、美術作品がそのまま舞台装置になり、サーカス器具になり、パフォーマンスをするアーティストは、美術作品によって高みへと到達する」
という考えでした。

そこから、美術家と行うサーカス、というアイディアが生まれました。
お声がけしたのは、香川出身で国内外で活躍しているカミイケタクヤさん。
これまでにもいくつか、仕事をご一緒させていただき、これまでよりも、あと一歩サーカスに踏み込んだものを作ってほしい、という気持ちでお願いしました。
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サーカス演出は、ベルナール・カンタルに依頼しました。
ベルナールとは2005年以来の付き合い。
彼は、フランスでは俳優出身とはあまり知られておらず、騎馬オペラ「ジンガロ」の黄金時代に名を馳せた、黒人の素晴らしい馬アクロバット(馬上で跳んだり宙返りをしたりする。ベルナールは二人組で、小柄なマニュという相棒を馬の上で肩に載せたり、宙返りさせて受け止めるような役でした)として知られています。

世界の最高峰、フランス国立サーカス学校CNACの第一期生でもあります。

ベルナールという、とてもオリジナリティのある存在をいつ、どこで登場させるか、瀬戸内サーカスファクトリー創設以来ずっと考えてきましたが、今回の作品でついに、満を持して登場!


初めて美術館を訪れた時、あの白いニュートラルな空間に、黒人の俳優であり、クラウンでありアクロバットである、ベルナールの個性がすっと立っているのが見えたからです。
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今年7月、ベルナールとカミイケさんが対面。
その際にはベルナールからいくつものアイディアが出され、その中のキーワードが「マングローブ」「時の流れと変化」「母」「自然」などでした。

この「マングローブ」やその他のイメージを、カミイケさんの想像力で発展させたものが、1月の坂出に登場してくるはず。

それから、いくつかのこだわりの要素があります。
「マジー・ヌーベル」という、新しいタイプのマジック。
これは、パントマイムとマジックを専門とするKAMIYAMAさんに託します。
さあどうぞ!タネも仕掛けもありません…と見せる、あのタイプではなく、
アーティストの演技をみていると、…あらあら?いつの間にか何かが無くなっている…あるいは変化している…けど、あくまで演技の一部であって、「技」を見ている感じがしない…
でも確実に何かが起こったはず?!
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そんなふうに、芝居のなかでいつの間にか観ているものを煙に巻く、そんなマジックやパントマイム。
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それから体を思いきり使った空中や床のアクロバット!
それだって、通り一遍には見せません。

<吉田亜希>

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<難波諒太>

みながキャラクターをもち、キャラクターはそれぞれに何かを探し求め、
笑い、悩み、変わりながら、人生を歩んでいくような・・・旅。
旅を導くのは、登場人物たちによりそう、音楽。

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<にしもとひろこ>

さあ、なんだか気になりますか?

サカイデマングローブは、不思議な世界。

なんといっても、海と、土と、空を生きる、不思議な生物マングローブが象徴する、
生命くさくて、泥臭い。

ああ、でも人生っていいな。
そんな風に、きっと思える作品になるはず。

彼らアーティストとともに旅に出るために、坂出にいらっしゃい!
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# by circusdo | 2016-12-27 21:06 | event

松本さん

あまりのことに、言葉が出ない。

維新派の松本雄吉さんが死去。

まったく考えてもみなかった、いつかまたお会いすることだけを考えていた。

瀬戸内に来るきっかけになった、大きな大きな存在。

一度漆黒に塗りつぶされた世界から、自分の記憶のなかで鮮やかによみがえってきた、いつの頃からだったろう。

どんなにつらくても、しんどくても、
松本さんのつくる、あの世界に近づくまで、

いつか近づきたい。

4000本の丸太、ほとんど法規外に立ち上がる、巨大構造物。

まさしく、あれこそが夢。

壁を取り払うんだ、出来ない、という壁を。
何が邪魔をしてる?
それは世の中ではなく、君の頭の中ではないか。

いつも松本さんの記憶は飛び跳ね、声なき声は空から降ってきた。

松本さんのヂャンヂャンオペラは、サーカスではないけれど、

いつも松本さんの胸をかりて挑戦をしているような気持ちが、どこかにあった。

いつか、「見てください、私たちのつくるものを」と言えるときが来るまで…

そう思ってたのに

あまりのことに
本当に声が出ない。
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# by circusdo | 2016-06-19 19:59 | rapport
自分を欲張りだとは思わないけれど、最近はいくつかの分野のことを学ぶ必要があって、

それぞれに、極めるには一生かかること、しかも能力も必要だと思うので、
ものによっては「極める」ことまでは考えていない。
考えているものもある。

日本に現代サーカスの、本物の文化を産み、育てていく。
そんなとてつもないプロジェクトを中心軸に据えつつ、
フランスの大道芸祭の歴史を調べ、明らかにしていくこと、
瀬戸内の芸能の源流をさぐること、

それから、サーカス器具の制作に関わること…

それぞれに、理由と必然があって、やっている。
瀬戸内の芸能は、わかりやすい。どうしても惹きつけられてやまないから…
生き続けるなら、取り組むのだろう、と思う。
人間とは?その根底にある闇と光と、どうにもならないもの、救われたいと思う気持ち、感謝…それがなければ人間や文化は無いはずだから、この世に生まれた人間として、どうしても大切にしたい。

フランス大道芸祭の歴史やサーカス器具については…
それに手を付けること自体、不遜ではないかと思ってためらうのだけれど、
「やらなきゃいけない」理由がある。

しばらく周りを見ながら、誰かが強い気持ちで手を挙げたなら、別に自分がやらなくても良いかもと思う。
でも、ある時点で「自分がやらなきゃ」と思ったとき、覚悟する。

「サーカスに逢いたい」を書いたときも、まさにそう。
現代サーカスに出会って、たかだか3~4年の人間が専門書を書くなんて、まるっきり頭になかった。
専門家の方々に原稿を依頼し、自分は編集者、みたいに思って始めたプロジェクトだった。

けど、フランスで、日本で、他の国で、沢山の人に会って取材し、施設を訪ね歩き、文献や雑誌を見たり、もちろん公演を山のように見続け…てるうちに、周りから「あなたが書けばいいじゃない」、と言われ始める。
まさか!
そんなことできません…自分はまだまだ。

しかし、ふしぎなことに、そうやって周りと「自分で書いたら?」「いえいえ、まだそんな」と繰り返すうち、時間もたち、その間にもまだ取材し、本を読み…を続けているうち、ある瞬間に
「あれ?…か、こうかな…」

と思ったのである。
これも必然。

もちろん、未熟なことは間違いなく、手探りであった。
でも、あの時点で、他の人にはこれは書けないし、この行動もできない、という確信だけはあったから。

今やっていることも、いまの自分に自信は勿論、ないけれど、
やる、ときめて始めたことは確か。
私より、もっともっと、強い思いで深めて、進めてくれる人が現れるまで。

人間の可能性を、自分で人体実験してるみたいだな、と、いつも思う。
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# by circusdo | 2016-02-13 21:31 | 書きもの
現状だいたいハッキリしているのは
都市(町)としては主に、高松、札幌・岩見沢・美唄、横浜、フランスのトゥールーズ広域圏。

コンテンツのキーワードとしては、
創作拠点、サーカス器具、技術講習などを通じての人材育成
大道芸(とくに造形物作家、ライブでアナログな映像との仕事)
日本の芸能の歴史と源流


香川では拠点づくり。
ずーっと言い続けてますが、動かないものをじっと待っていることは性に合わないし、もう止まってる場合じゃない。
だから、自分たちなりのスタートの仕方を考えています。(2月15日の「千と一夜」でプランをお話します☆)

高松での国際創作サーカスフェスティバルSETOラ・ピストでは、フランス国立大道芸創作センター「リュジーヌ」との共同創作をはじめる。
こちらは、自分がこの地に来てからずっと悶々と抱き続けている「芸能の源流」を、浄瑠璃人形、現地調査、フランス人(サーカスと音楽と文化人類学者)で表現してみようと思う。
たぶん、2年がかりくらいで仕上げる作品となる(2016年は創作の第一段階と中間発表)

そして、ヨーロッパ現代サーカスネットワーク「CIRCUS NEXT」とのコラボレイション。
フランスのみならず、ヨーロッパの他の国の若手アーティストやプロデューサーたちとも繋がれる、願ってもない機会である。

横浜は、パラトリエンナーレ。障がいとアート‥自分としては手探りの試行錯誤ながら、いろんな情報と経験を集めていき、明確なイメージで提案できたら良いと思う。

北海道は、サーカス教育や、スポーツと芸術を結びつける試みを、フランスの教育機関なり創作センターを共同で行いたいというイメージ。

これらは、それぞれ別の流れやパートナーを見つけても良いのだけれど、色々な人と話すうちに、ある程度すべて繋がった形で考えるのが現実的だし効率的だし、最大の成果が出るかも知れない、と思い始めた。

つまり、フランスのパートナーも、あちこち飛ばさずトゥールーズと近郊を含めた一帯。
そこにはフランスを代表する(いま最も人気のある)サーカス学校ル・リドがあるし、
国立大道芸創作センター「リュジーヌ」があり(いくつかのフランスを代表するカンパニーがそこを拠点にしていて、最も刺激的で先端的な創作をしていると言って良いだろう)、
サーカス創作練習施設「ラ・グレヌリー」があり、
しかも!
電車で1時間いけば、フランスで最も重要な現代サーカスフェスティバル「シルカ」を行う町、オーシュがある。

教育について聞きたければル・リド。
大道芸創作をコラボしたいならリュジーヌ。
現代サーカス創作ならラ・グレヌリー。
フェスティバルの大先輩、シルカがある。
他にも、トゥールーズには舞台芸能全般の活発な動きが溢れているのだ!
いま、自分が日本で抱えている企画は、日本津々浦々にちらばっているけれど、これなら連動して動くことが可能である。

今年から、このあたりの動きを始める。
いよいよです!
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# by circusdo | 2016-02-09 14:53 | 瀬戸内サーカスファクトリー
Fresh Circus #3 - Moving Borders !

I'll participate in one of the round tables...ASIA !

2年に一度の国際サーカスミーティング、「フレッシュ・サーカス」に参加するのは3回目。

毎回、フランス政府から、世界四十カ国100人近くの舞台関係者が招かれるわけですが、
まるっきりの個人で招聘されてるのはほとんど見たことがない。

ぶっちゃけ(^ 0 ^ )// !!
1回目の参加は直談判でした。
「え?現代サーカスですよね??私も参加したいです、現代サーカスの仕事誰よりもやってるつもりです!」

うざーい。

頼まれてないんです、誘われてないんです。
でも!!!この機会に自分が参加しないなんてありえないでしょう?という、わけわからん確信があった。

顔にタテ線入ってる相手の顔を直視しながら、最後にうなずいてくれるまで待つ。
目力!!!
・・・ではなく、多分捨て犬みたいな情けなーい顔だったのかも。

自信なんかなかったし、不安だったし。
自分はちいさいと思ってたし。

でも、サーカスに関してだけは、絶対に絶対にゆずれない。

・・・そしてなんだかんだ、3回目。

今回、初めて、ゲストスピーカーとして来て欲しい、というオファーを受けた。

なんかな、
こんなこと普通は喜ばないのかな。
劇場の人とかだったら、「忙しいのに」と思うくらいのことかもしれない。

でも、自分にとってはいっこいっこ、本当に素手でがけっぷちで、掴みとってきたものだから
全てが大事だし、本当にありがたくて、嬉しい。

はい!!

話してきます、なんでも。
いままでやってきたことも、いまやってることも、
これからのことも。

仲間をまた、作れるといいな。
サーカスの未来に!
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# by circusdo | 2016-01-21 20:21